大織冠神社(藤原鎌足公古廟)に参拝

大阪府茨木市安威 大織冠神社 藤原鎌足公廟祭礼

 当寺の創建者、藤原鎌足公のお命日(10月16日)に、同じ茨木市安威地区にあります霊廟(大織冠神社)での祭礼に参加、随喜させていただきました。毎年、地元の人々によって祭礼が行われ、かつては京都の九条家からもお参りが遣わされていました。

大阪府茨木市安威 大織冠神社 藤原鎌足公廟祭礼
阿為神社神職さんによる祝詞の奏上
大阪府茨木市安威 大織冠神社 藤原鎌足公廟祭礼
大阪府茨木市安威 大織冠神社 藤原鎌足公廟祭礼

 伝説では鎌足公は天智天皇八年に亡くなり、初めは当安威に葬られましたが、大念寺の開山上人「定慧上人」が夢告によって遺骸を掘り起し、奈良の多武峰(現:談山神社)に改葬したといわれ、代わりに神霊代を納めたといわれています。そして、いつの時代にか後にこの石窟(古墳)を鎌足公の元の墓(古廟)に比定し、霊廟として整備されました。

 そして、昭和の初期には近隣の阿武山から新たに鎌足公の可能性の高い墳墓が発見され、改めて安威と鎌足公の深い繋がりが議論されています。

 考古学見解では諸説ありますが、現在も鎌足公の「参り墓」として大切にされていることが何よりの誇りであります。