大晦日の夕方にはにわか雨が降り、寒さが一層増した日となりましたが、夜になると空は晴れ渡り、雨で清められた除夜を迎えることができました。今回も、180人を超える老若男女の皆さまにお参りをいただき、列が途切れるまで鐘を突いていただきました。
「除夜(じょや) 」とは「旧年を除く夜」という意味で、12月31日の大晦日(おおみそか) の夜をいいます。
大晦日(おおみそか) の夜、除夜の鐘(かね) は108つきます。
この108の撞き方については、
◇大晦日から新年にかけて年をまたいで108を打つ
方法で行っております。
(地方・寺院により一定ではありません。)
除夜の鐘をつき、その音を聞くことによって、この1年のうちに作った罪(つみ) を懺悔(さんげ) し、罪を作る心を懺悔し、煩悩(ぼんのう) を除き、清らかな心 になって新しい年を迎えるのです。
人には108つ煩悩があるといわれています。煩悩とは、愛着(あいちゃく) 、執着(しゅうじゃく) のことで、自分にとって離しがたい、捨てがたい感情(かんじょ う) 感覚(かんかく) のことです。
煩悩を除き、新年を迎える、素晴らしい行事であります。
今回も鐘の鳴るなか、清浄な心身で、新年を迎えることができました。
ちょうど満月が近く、月明かりが輝く除夜でありました。
今回の除夜会次第
先、本堂回向
次、鐘楼にて奉請・懺悔偈・十念・四誓偈・降魔偈・十念
次、僧侶の一回目にて鐘突き開始
~順次107回まで~
次、108回目前に般若心経・祝聖文(天下和順)・回向十念
次、108回目
~以降、列が途切れるまで鐘突き…