(あみださんぞんらいこうず)絹本著色
南北朝~室町時代の14世紀頃の制作
阿弥陀三尊来迎図は極楽浄土におられます阿弥陀如来とその脇におられます観音菩薩(かんのんぼさつ)と勢至菩薩(せいしぼさつ)の阿弥陀三尊(あみださんぞん)がお迎えに来られた様子を描いたものです。
この図は絹地に斜め向きの形式で、三尊は蓮の台座に立ち、左上に尾をひく白雲に乗って降りてこられた様子を描き、真ん中の阿弥陀さまは来迎印を結び、頭からは光明が放射状に伸びています。向かって左の勢至菩薩は合掌し、右の観音菩薩は腰を少しかがめて両手で往生人を乗せるための蓮の台座を持っています。