お盆(盂蘭盆会:うらぼんえ)

お盆のおまいりは…

檀信徒様のお家にお参りし、

読経のご回向(棚経まいり)

あるいは

当山にて盆回向をいたします。

 お盆とは、『仏説 盂蘭盆経』に準じて旧暦の7月15日頃におこなう、父母への孝行をはじめ、ご先祖様の霊(おしょらいさん)をお祀りするための行事です。現在の暦では一般的に8月前半を中心として「お盆」の時期としています。

 古来よりお盆には祖先の霊や無縁仏を丁重にもてなすための精霊棚(しょうりょうだな)を設け、僧侶は家々を回って精霊棚に向かい読経をし、先祖供養と併せて無縁仏供養を通じて施主家の安泰を願います。棚に向かってお経をあげた姿から、お盆の読経を「棚経:たなぎょう」といいます。

  

 多くのお家ではお仏壇の前に机を並べてお膳を供え、夏の野菜・果物を盛り、季節のお菓子、故人の好物などを並べて思い想いの精霊棚を設けていただいております。水を入れた器に樒などを一枝入れたものは無縁仏(餓鬼)の供養に用います。

 初盆の方は「新棚:あらたな」といい、個別に精霊棚を設けて位牌を祀り、初めての里帰りをもてなします。